~白砂青松~ 「津田の松原」

津田の松原の文化・芸術

「我が祖・写楽」の本の画像 津田の松原を訪れた版画家・棟方志功の画像。「世界一の松・四国でいちばん素晴らしいところだ!」と称賛。

この松原を讃え、僧や俳人の詩文や俳句も往事から残っています。句碑になっているものに、宗匠・尾山対青の「鳴門見え須磨見え涼し松の園」や山本石窓の「神匂ふみどりの松や五万坪」、松岡竹宇の「涼風や人呼ぶ園の松の声」があります。

松原は、映画全盛の昭和においては多くの名優と共にスクリーンに映し出されています。嵐寛十郎、阪東妻三郎、月形竜之助、石原裕次郎、小林旭、高橋秀樹、浅丘ルリ子他枚挙にいとまがありません。

また、版画家・棟方志功も訪れ、「世界一の松・四国でいちばん素晴らしいところだ」と称賛しています。平山郁夫画伯は大作を描いて、現在その場所に標識が立っています。写真のコンテストも行われており、奇勝でもある根上り松は被写体として非常に難しいと言われています。皆さんも一度、挑戦してみてはいかがでしょうか?

なお、近年、市無形文化財指定の「精霊踊り」(戒名を背負って、その霊をなぐさめる踊り)と念仏踊りの流れをくむ伝統の津田盆踊りが、松原にもよみがえりました。

そして、江戸期の謎の浮世絵師「東州斎写楽」は後述の津田村の人「安藝栄柱」であったという書籍が発刊され話題となっています。