~白砂青松~ 「津田の松原」
津田の松原の紹介
津田の松原は香川県東部のさぬき市津田町の中心に広がり、瀬戸内海に面した約1kmにわたる砂浜と黒松群5,000本余りが植生する約11haの区域で、瀬戸内海国立公園「津田の松原」として第2種特別地域に指定されると共に、ほぼ同区域で都市公園(風致公園)の県立「琴林公園」としての二重の指定を受けています。
花崗岩の地質と結びついたサラサラとした白く、こがね色にも輝く砂浜と波おだやかな青い海、そして緑の松原が対比する景観は正に、瀬戸内の代表的美観であります。
なかでも、多くの地域住民によって保全されてきた樹齢600年にも至る根上り松群は壮観で、日本でも珍しい景勝となっています。
地表により力強く隆起した根と太い幹の樹皮は龍のうろこ模様のようになり、苔が覆い、そこには長い歴史と生命のエネルギーを秘めた気配が漂います。
一方、松原内に流れ込む、梅川や梶川あたりは園芸的な樹姿の松群と相まって静穏な公園の美観を織りなしています。
また、夏には西日本有数の海水浴場となり、ビーチバレー大会や花火大会などで賑わいます。
この松原は安土・桃山時代から先人達が寺社周りの防風林あるいは燃料用として植栽し、大切に育てて年を経るに従ってどこにもない景勝地となったものです。ここを訪れた人々は、白砂青松の幽玄の中で、キラキラ輝くさざ波に、心地よい潮風に、なつかしい磯の香りに、心がいやされます。又、地域住民のみならず、遠く故里を離れて住む人々の心のよりどころとして慕われています。
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